| 「西園寺が言っていたように、ゴミを皆で拾って、地域の環境をきれいにするのは、それだけで価値がある。でも、荒川クリーンエイドさんの話だと、それだけじゃあないらしいんだよ。ただゴミを拾うのではなくて、そのゴミを種類分けしてデータに残しているそうなんだ」 |
| 「それは素晴らしいことですね。今どんなゴミが捨てられているのか、というのを世の中に発信しているようですし」 |
| 「このパンフレットにある通り、ペットボトルのゴミが増えている(http://www.cleanaid.jp/20120215pr.pdf)のだとわかれば、これがゴミとして捨てられないようにする取り組みを企業と一緒になって考えていくこともできますよね。でも、それと競争と何の関係があるんですか?」 |
| 「そうよ。善いことをするのに、いちいちゲームっぽい要素を入れなくてもいいんじゃないかって、私は思いますよ」 |
| 「本当にそう思うか? こないだの防災の部活の時にも言ったけど、『世のため、人のためになることをしましょう』って呼びかけだけで、本当にたくさんの人が集まるか?」 |
| 「参加者の数は多いほうがいいのかもしれませんけど、『遊びの要素がなかったら参加しないような人でも誰でも必要だ』とまで私は思いません!」 |
| 「うーん、難しい問題ですね。僕は豪田さんの気持ちもわからなくはない」 |
| 「ゴミ拾いとは少し意味が違うかもしれないけど、オレは震災のあと、被災地のドブさらいの活動に参加して気持ちが大きく変わったぞ。もちろん、遊び気分で参加したわけじゃないけど、参加するまでは『人の嫌がる作業だけど誰かがやらなきゃな』だったのが、いつのまにか『楽しい』とか『嬉しい』とか『勉強になる』って気持ちに変わっていたんだ」 |
|
3人の議論は延々と続いたのですが、ドブさらい経験者の豪田いわく「下水ってこういう風に生活を支えていたのか」と気づいたといいます。「この経験をしていなければ、自分たちの生活がどんな物で成立しているかわからなかった」と。また、汚泥の中から見つかった様々な物を見て「これを放置していたら子どもがケガをしていたかもしれない」と感じたりもしたといいます。そして、地域の人たちの喜ぶ顔に出会うことができ、つくづく思ったというのです。「来てよかった。やってよかった」と。
|
|
そして昨日、こうした豪田の体験と荒川クリーンエイドさんから聞いた話が合致したというのです。荒川クリーンエイドさんによれば、過去に活動に参加した人からも「やらなきゃいけない行動だけれど、どうしてもきっかけがなかった」「ゴミ拾いの活動はただ大変なだけだと思っていたけれども、やってみたらとても楽しく感じた」「ゴミの放置が自然環境や他の生き物だけでなく、地域に暮らす子どもたちにとっても危険なのだということを肌で感じた」というような声が次々にあがるのだというのです。
|
| 「やってみて初めて理解できることってのがあると思うんだよオレは。誰だって、善良なことをしたいけど、きっかけがないと行動できなかったりするだろ? 西園寺だって、川のゴミを結局拾わなかった自分を悔しく思ったろ? 楽しさは必要だとオレは思うぞ」 |
| 「(ドキっ!)(たまにいいこと言うのよね、この人。たまに
だけど……)」 |
| 「やりましょう(笑)。意見一致した感じです。ゴミをなくして自然環境を維持したり、拾ったゴミから自分たちの生活を考えたり、企業にできることを再認識したり、この資料(http://www.cleanaid.jp/corp.html)にあるようにたくさんのことを学ぶきっかけになるのなら、競争みたいな要素があってもいいですよね。で、どんな競争を部活にするんです?」 |
|
今回は、大学対抗にする。もう昨日のうちにいくつかの大学に行って、話をつけてきた……そう話す豪田。いつもながら、独断で動く勝手なところがあるものの、思い立ったら行動だけは速いのです。
|
| 「なぜ大学対抗
なんですか?(苦笑)」 |
| 「なんとなく、だ!」 |
| 「はぁ……(やっぱりこの人って……)」 |
|
あ、一応、理由はあります。荒川クリーンエイドさんは1994年に活動を開始した団体。クリーンアップ系活動団体の老舗の1つです。2012年の1年間だけでもゴミ拾い活動を133回実施。のべ13,443人もの参加者を記録しています。ただ、この老舗団体のデータによれば、近年だんだんと参加者の年齢層が上がっているというのです。それを聞いた豪田は、持ち前の単純さから「若いヤツは何してるんだ!」と思い立ち、知っている限りの大学生たちに連絡をして会いに行き、部活への参加を呼びかけた、というわけです。
|
|
とまあ、今回もいろいろありましたが、3回目の部活が決定しました。
|
| 豪田ヨシオ部としては、このゴミ拾い部活を単発ではなく、継続的に何度も実施するつもりです。とはいえ、第1弾の今回は「大学対抗」で行きます。学生の皆さん、どんなチーム構成でも人数でも構いません。ぜひぜひ参加してください。
|
| もちろん、個人での参加もOKです。個人参加が多数の場合は、複数の大学の学生による混成チームを作ることも考えています。
|
| そして、さらに欲張りますが、「大学生ではなく社会人です」とか「実は高校生のグループです」とか「子どもの勉強にもなりそうだし、家族で参加したい」とか、そういういろいろな参加希望も、まるっと大歓迎します。参加する大学チームのどこかにメンバーの一員として入ってもらったり、対応はちゃんとしますので、安心してください!
|
| そして、ゴミ拾い体験を通じて、皆さん親交を深めてください。競争イベントの後は、交流会も実施しますよ。
|
| |
| 優勝チームには初代チャンピオンの栄誉プラス豪華賞品!(かも) |
| 豪田ヨシオ部×荒川クリーンエイド・フォーラム
大学対抗!ゴミ拾い甲子園!!
=================================
【主 催】 豪田ヨシオ部
【共 催】 特定非営利団体法人 荒川クリーンエイド・フォーラム
【開催日】 2013年12月1日(日)
■第一部ゴミ拾い甲子園 13:00~15:00
(受付: 12:30~12:50 )
■第二部 交流会 15:30~17:30
【行 程】 ■第一部 ゴミ拾い甲子園
12:30~12:50 受付
13:00~13:25 開会式
13:25~14:00 ゴミ拾い
14:10~14:40 ゲームタイム
14:40~15:00 閉会式
■第二部 交流会
15:30~17:30 お食事をとりながら交流会を予定
【場所】 集合・活動場所: 新四ツ木橋下流 荒川河川敷
最寄り駅: 京成押上線 四ツ木駅 徒歩約10分 (当日スタッフがご案内します)
【参加費】 ¥100 (運営費、荒川クリーンエイドへ寄付)
※交流会に参加する方は別途お食事代がかかります。
※参加費は当日お支払いください。
【持ち物】 ・軍手 ・飲み物 ・ゴミ袋(小さくて構いません)
・リュックなど(両手がふさがらないように) ・防寒具
・動きやすい服装、運動靴(汚れても大丈夫なもの)
【参加申込・
問い合わせ】 下記必要事項を明記して info@godabu.jp にお申込みください。
① 代表者氏名
② 大学・団体名
③ 参加人数
④ メールアドレス
⑤ 当日連絡可能な電話番号
=================================
|
| そして今回も豪田部長から皆さんにお願い!
|
| 「川は海に通じる道でもある。放置されたゴミは川の流れに乗ったりして広い地域に影響を及ぼす。逆に言えば、川を美しく保てば、オレたちの生活環境に広く良い影響が出る。どうか多くの人に参加してほしい! 今回は大学対抗の競争形式だけど、ふざけているわけじゃあないぞ。楽しんで参加しながら、たくさんのことに気づき、学べるはずだ! みんな、よろしく!」 |