| 梅雨なんてなんのその。6月30日は朝からバッチリ快晴でした。
いよいよ豪田ヨシオ部の初めての部活「meli-melo×豪田ヨシオ部 フットサルフェスタ」のスタートです。会場のフットサルクラブ東京・豊洲テントドームには、続々と参加者が集まってきました。
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 | 「事前の申し込み状況は把握してましたけれど、実際に人がたくさん集まってくると、ワクワクしますね。運動会とかお祭りに来ているみたいな気分です」 |
 | 「会社の仕事じゃあ味わえない感覚だよな。それだけでも参加する意味があるってもんだ」 |
 | 「ちょっと、ちょっと!そこの2人! ヘラヘラしてないで、これを受付に運んでください。それからこれも。あ、あれも!……」 |
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豪田ヨシオ部結成時には持ち前のクールなノリを崩さなかった西園寺ですが、このイベントでは開催前からのテンション マックス状態。
豪田や黒柴がちょっとでも「お客さん気分」でゆるんでいると、それを許さずテキパキ指示を出していきます。
「全参加者に提供してほしい」と、協賛してくれた大塚製薬さんから届いたポカリスエットと、東ハトさんから届いたキャラメルコーンを受付に運ぶ豪田と黒柴。
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 | 「いつになく燃えている、といっても西園寺さんはやっぱりいつもの西園寺さんですね(笑)」
豪田「たしかになあ(笑)。ただ、西園寺みたいな仕切り屋さんはこういう部活に欠かせない。実感する。おっかないけどねえ(笑)」 |
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そんなこんなで受付時間が過ぎ、着替えも済ませた参加者一同はテントドーム内に集合。ネットでの呼びかけ等を見て初めて参加してくれた一般参加者のほかに、団体や協会レベルで参加してくれた選手たちや、それぞれの団体イベントでは顔なじみのリピーター参加者も大勢います。
その数、総勢120人以上。
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 | 「壮観ですね」 |
 | 「meli-melo(メリメロ)の皆さんや後援してくれた障がい者サッカー4協会のかたがたのおかげだとは思うけれど、初めての部活にこんなに人が集まるなんてスゴイわ」 |
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| 進行ディレクターを務めるmeli-meloの広重さんが今日一日の流れを説明し、さらにチーム分けも始まりました。それまでは知り合い同士で固まっていた集団がランダムに12のチームへと分かれていきます。
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 | 「これね。これがmeli-meloの提唱するゴチャマゼなのね。健常者だけとか、特定の障がい者だけで何かをするんじゃなくて、みんなゴチャマゼになって一緒に同じ目標を目指すっていう形。感動的だわ」 |
 | 「見事に、いい意味でゴチャマゼだね。子ども、オジサン、オバサン、オニイサン、オネエサン。杖を使っている人もいれば、補聴器を付けている人もいて」 |
 | 「でもやっぱり照れくさいのかな? いきなり仲良くお話ができる人ばかりじゃないみたいね」 |
中村 さん | 「ちゃんと帰る頃にはみんな変わってるから、大丈夫ですよぉ(ニッコリ)」
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 | 「キャー!meli-melo代表の中村さん! はじめまして!わたくし豪田ヨシオ部の西園寺と申します。このたびはホントにありがとうございます、あの、その……」 |
 | 「西園寺さん、こんな場所で名刺交換すか?(苦笑)
中村さん、スイマセン。いつもは冷静なんですが、舞い上がっているようでして……。
あれ? そういえば豪田さんはどこかな?」 |
 | 「いいかー!勝つぞー!うぉー!(運営担当だったことも忘れ、すっかり選手になりきって叫んでいる)」 |
 | 「あぁぁぁ……。いつも通り……。ん? でも、なぜかとけ込んでる(笑)」 |
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そうです。舞い上がっている人もいれば、照れくさそうにしている人もいて、なおかつ豪田みたいに「いつも通り」な人もちらほら。だけど、なんだかわからないけど、時間が経過するうちに不思議と一体感が出てきています。
この日はそういう不思議な日でした。
最初はおとなしかった参加者もいたけれど、試合を重ねるうちに自然と声を出したり、身ぶり手ぶりでコミュニケーションをするようになっていきます。
「障がいを持つ人とそうではない人が一緒に」なんていう当初の堅苦しい理屈も忘れて、皆が皆、ごく自然にフットサルを楽しんでいます。
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 | 「こういうことかあ。さっき中村さんが言ってたのって」 |
 | 「そうね(ウルウル)。ゴチャマゼになって一緒に同じゴールを目指したら、こうしてひとつになっちゃうのね。作為的に仕切ったり、コントロールする必要なんて全然ないんだわ」 |
 | 「障がい者雇用だとか、ダイバーシティだとか、そういう企業経営の問題についても皆で考えるきっかけになればいいね」 |
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そうはいっても、ひたすら楽しんでばかりいる豪田のことがどうにもお気に召さない様子の西園寺です。
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