2013年5月29日水曜日

Vol.02 みんなで!!ごちゃまぜ フットサルフェスタ《前編》

5/29/2013

「おーい!サッカーやるぞ」
「いいっすね」
「……」
「あ、サッカーじゃなくて、アレだ、猿? さる? サル!?」
「フットサル?」
「そうそう、それそれ!」
「……」
3人が勤める会社クリエイティブPRの、ある月曜日の朝の情景。
唐突な思いつきでベラベラしゃべる豪田、本当に乗り気なんだかどうだかは知らないけれど笑顔で調子を合わせる黒柴、まーったく無視して仕事をする西園寺。
これ、別に珍しくもなんともなく、いつもの風景ではあるのですが、この日はちょっと違ってた。
「で、そのフットサルをいつやるかが問題なんだよ。 な、西園寺? いつがいい?」
「はあ? 私やりませんよ。興味ないし」
「なに言ってるんだ、豪田ヨシオ部の記念すべき最初の部活だぞ!」
「きい!!いつからスポーツの部活になったんですか?(怒)」
「あわわわ……ちがう違う(大汗)、障がいを持つ人たちと一緒にやるフットサルなんだよ」
「はあ? 話が見えません。どうしていつも物事を整理して話せないんですか? だいたい、部長はいつも(ガミガミ、キーキー)……」
はい、こうなると、なぜか頼れるのが黒柴くんです。
態度のでっかい部長が小さくなってメガネ女子に説教されてる間にパソコンをカチャカチャ。検索結果を見てニコリ。
「もしかしてメリメロ(http://melimeloxo.com/)ですか?」
「それ!それだよ!」
「??」
「前から知ってたんですか?」
「じゃなくて、オレの友だちに豪田ヨシオ部のことを話したら、そいつ昔から休日に草サッカーやってて、『こういう団体がある』って教えてくれて……」
「メリメロ」はフランス語で「ごちゃまぜ」という意味。この名前が意味する通り、「障がいの有無に関係なく、皆が一緒にスポーツを楽しめる場を提供する」のが「meli-melo」です。代表の中村祥子さんは生まれつき耳が聞こえませんでしたが、大学時代に出会ったのが障害を持つ人たちによるフットサルやサッカーの存在。自ら参加もしていくうちに、その素晴らしさにハマり、さらなる可能性も感じて「meli-melo」を立ち上げたのだそうです。「ごちゃまぜ」を楽しむこと、皆で体感すること、をテーマに誕生した「meli-melo」は、これまで数々のサッカー、フットサル・イベントを開催してきました。
「いい」(サイトを食い入るように見て目がキラリ)
「だろ!(説教から脱出できてホッとしてる)。だから、ここのフットサルフェスタにオレも行ってきたんだよ。めちゃくちゃ楽しかったんだ!」
「障がいって言ってもいろいろありますよね?」
「そうだよな。でも、フットサルフェスタの場合、特定の障がいだけを対象にしていないらしいんだ。だから、いろんな人がいたけど、みんなで一緒に試合をしたんだ」
「ほんとにいい」 
「ぶっちゃけ聞きますけど、それで試合になるんですか?」
「そう思うだろ? これがなるんだよ!」
やりますよ!(燃えている)。
いつやります? 私たちに何ができます?」
豪田が参加したというmeli-melo主催のフットサルフェスタには大勢の人が集まりました。障がい者も健常者も。
豪田がまず驚き、そして感動したのは、この大勢の人たちのほとんどが「参加者」だったこと。つまり「皆が主役」だったことです。世の中には、障がいを持つ人たちが選手になり、健常者たちが応援団になるようなスタイルの大会もあります。もしかしたら、そういう形のほうが多いのかもしれません。
ところが「ごちゃまぜにこそ意義がある」と考えるメリメロは、あえて「皆が参加者」の姿勢を貫いていたのです。
「すばらしいこだわりですね。一緒に何かをすることで、初めてわかりあえることもあるだろうし」
「でも、たとえば目が不自由な人はボールの場所をどうやって知るんですか?」
「ボールの中に鈴が入ってるから、音でわかるんだよ」
「じゃあ、聴こえにくい人とのコミュニケーションは身ぶり手ぶりとかで?」
「そうそう、そういうこと。
でもなあ、オレも最初はいちいち考えながらやってた。『この人には、こう接しないと伝わらない。でも、あの人の場合はこうで……』みたいに。
だから、最初は戸惑いもあったんだけど、試合を一緒にしているうちに、なんか自然にわかりあえて、意識しなくても昔からチームメートだったみたいに息が合っていったんだよ」
「ほんとにすばらしい それに耳が不自由な人でも、クチの動きを読むだけで何を言ったのかわかる人も多いらしいですよね?」
「そうなんだよ。むしろ健常者同士よりもコミュニケーションがうまく取れちゃったりして、それがシュートにつながったりした時には抱き合って喜んじゃった。楽しかったなあ」
豪田にとって、障がいを持つ人たちと何かをする、という体験は初めてでした。 だから、最初のうちはおっかなびっくり。「オレみたいにガサツな男が本気でプレーしたら、ケガをさせちゃうかも」なんて気持ちもありました。 ところが、始まってみたら立場が逆転。 本気出して走って、蹴って、コミュニケーションして、という風に動かないとついていけないくらい激しい試合展開。それがメチャクチャ楽しく、なおかつ、いくつもの発見に満ちていたのです。
「震災の時にも被災した人たちと接していて感じたんだけど、『オレたちに何かできることはないかな』というような『助けましょう』的発想よりも、『一緒にやろうぜ』のほうがずっと自然な形でとけこんでいけた。 今回も、障がいがあるからどうのこうのとか、そういう境界線みたいのを一度取っ払って『一緒に!』ってなったおかげで、互いにわかりあえた気がする」
「もっとわかりあいたい、って思ったんですね?」
「うん。だって楽しかったんだよ。だからおまえらにも同じ経験させたいって思ったんだ。メリメロの中村さんにも会わせたいし」
「豪田ヨシオ部の部活として手がけるべきです。間違いないです。世の中のたくさんの人たちにも経験しもらいましょう。 やるわよぉ!(再び燃え始める)」
そんなわけで、決定!!
豪田ヨシオ部の初めての部活! 「melimelo×豪田ヨシオ部 フットサルフェスタ!」
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【主 催】  melimelo×豪田ヨシオ部
【開催日】  2013年6月30日(日) 14:00 ~ 17:30 受付:13:30
【開催地】  フットサルクラブ東京 豊洲テントドーム
       最寄駅:有楽町線/ゆりかもめ「豊洲駅」徒歩5分
       〒135-0061 東京都江東区豊洲2-1
【参加費】  大人:\2,000  中学生/高校生:\1,500  小学生:\500
       ※豪田ヨシオ部部員の方は\500割引!     『当日までに部員登録しとけよ~』 by 豪田
【詳細・参加申込】 http://melimeloxo.com/main/?cat=3
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そして 豪田部長からも皆さんにお願い!
「とにかく、参加することが第一!」

難しいことを考えるのも大事だけど、とにかく『ごちゃまぜは楽しい』ってのを、カラダで感じる機会だと思って参加してくれ! そうすれば、障がいを持つ人とそうじゃない人とが一緒になって社会活動や企業活動をしていく場合はどうすればいいか、なんてことも現実的に考えられるようになるはずだし。 言っておくが、オレだってサッカーは得意じゃなかったし、特に好きだったわけでもないが、いっぺんで夢中になった。『ごちゃまぜ』なんだから、年齢も性別も関係ない! ウチのスポーツ音痴の西園寺だって燃えてるんだぞおお
《後編》へ、つづく~~

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